BBRK 14-12-15


TASCAM DR-07mkII  

[分類] 映像編集系

ビデコネタということで、スルー推奨(苦笑)

11/22のイベントから、ビデオ撮影時のマイクとして、TASCAM DR-07mkII という PCMレコーダを使ってみています。
まだまだ、お試しの段階でフィールドテスト中ですが、いくつか気付いた点など書いてみます。
ちなみに、ビデオカメラは Canon XA20 です。
DR-07mkII のヘッドホン出力端子から抵抗なしのステレオミニプラグの付いたケーブルにて、XA20 の LINE入力につないでいます。

搭載マイクの音質
このレコーダの搭載マイクの音質について、現時点での感想は、
・f特: 高域が少し強めな一方で低域が弱いという感じで、空気感があまり出ない。
・感度: あまり高くなく、小さい音はあまり拾わない。
てなところ。
ライブイベント撮影用途としては不要な雑音を拾いにくくなるので向いていると言えますが、屋外の会場の場合、もう少し環境音を拾ったほうが会場の雰囲気が出るので、ちょっと物足りないなぁという感じ。

上記は、現在の常用マイクである オーディオテクニカ AT8022 との比較での話。
AT8022 は低音が伸びている(どちらかというと出過ぎかも)のと、振動版のダイナミックレンジが広くて大きい音から小さい音まで何でも拾うので、このような感じ方になっているのかな〜と。
DR-07mkII の搭載マイクの音質は、許容できないレベルではないです。

出力端子の S/Nが悪い
さて、このレコーダにはおおむね満足なんですが、一点だけ不満が。それは出力端子の S/Nなんですな。
音声出力端子は 3.5φのステレオミニジャックが 1つのみで、LINE出力とヘッドホン出力の兼用になっています。
実物を入手するまでは、メニューでどちらか用途を切り替えて(内部的にもヘッドホンアンプと LINEアンプが切り替わって)使うものなのだろうと思っていたら、実際は切り替え機構は無くて、どちらともインターフェースを取れる出力インピーダンスになっているというだけでした。
それゆえ、相手が LINEの機器とつなぐときでも S/Nの悪いヘッドホンアンプを通るので、音声出力の S/Nが悪いです。

そんなわけで、ビデオカメラのマイク代わりとして使う場合は、レコーダからの出力レベルを出来るだけ高くすることに神経を使わないといけないですね。
まぁ、出力レベルはヘッドホンボリュームとして調整できますけど。

レコーダからの音声出力をビデオカメラに入れると同時に、レコーダ内で WAVなどで録音しておき、そのファイルを使って編集すれば、上記のことはケアしなくて良くなりますが、編集で合わせるのは面倒ですからねぇ。
編集ソフト EDIUSでは、映像の 1フレームより細かい時間単位で音声を配置することはできないので、リップシンクを完全に合わせることはできないので、満足いく編集ができない可能性はありますが。

吹かれに弱い
純正のウィンドジャマー(WS-11)を被せて使っていますが、これだけでは風の吹かれ対策としては不十分です。
もちろん、かなり改善はされますが、強い風ではボコボコ音が発生しちゃいます。
レコーダには LCF(ローカットフィルター)が搭載されていますが、これをオンにしてもダメなんじゃないかなぁ〜と。
というのも、編集ソフトで録音後の音に LCFを掛けてボコボコ音を取り除けるか試してみましたが、結構高い周波数成分も含まれているようで、100Hz程度の LCFでは取り除けませんでしたから。
ウィンドスクリーンとウィンドジャマーを併用しないとダメっぽいですね。
まぁ、それほど吹かれに強いマイクではないので、諦める、という選択肢も視野に入れないといけないのかも…なんて思ったり(苦笑)

とまぁ、こんな感じ。
また何か気づいた点でもあれば、BBRK でネタにしたいと思います。


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