BBRK 18-08-26


FDR-AX700 vs ZOOM H5 vs TASCAM DR-07mk2 音ズレ確認  

[分類] ビデコ(笑)

7/25 に ZOOM H5 を購入。
ビデオカメラで撮った映像と、どの程度の音ズレが発生するのか確認してみました。
ついでに、ズレが大きいことでネット上で有名な(笑) TASCAM DR-07mk2 とも比較してみます。

▼実験に使った機材
・ビデオカメラ: SONY FDR-AX700
・PCMレコーダ1: ZOOM H5
・PCMレコーダ2: TASCAM DR-07mk2

比較のリファレンスとして FDR-AX700 を使うことに異論があるひとがいるかもしれませんが、まぁ私が良く使うカメラなのであしからず(笑)

実験しやすくするため、H5 のサウンドマーカー機能(録音開始時や終了時にトーン信号を出力する&録音する)を利用。
そのため、音声の流れが H5 DR-07mk2 FDR-AX700 となるようにケーブルで接続。
FDR-AX700 DR-07mk2 H5 の順に撮影/録音を開始。実験風景(笑)

撮影した動画ファイルから取り出した音声と、各レコーダで録音した音声ファイルの 3つを Audacity 上に並べて長さを比較。
H5 で発生させたマーカー(正弦波)が録音開始位置と終了位置にあるので、その間の長さです。
撮影/録音時間は 2時間。

▼結果

機材1秒以下をsampleで1秒以下をmsでズレ
FDR-AX7002:00:02 +01650sample2:00:02.034sec-
H52:00:01 +47995sample2:00:02.000sec-34ms
DR-07mk22:00:02 +35926sample2:00:02.748sec+714ms

H5 のズレは 2時間で 1フレーム(= 33ms)程度。問題にならないレベルですね。
頭で合わせたら終わり位置でのズレ確認&調整は不要としても問題なさそうです。まぁ、尺にもよるとは思いますが。
一方で DR-07mk2 のズレは約 22フレームも発生(レコーダ側が遅れる方向)。これは尺によっては修正必要なレベルですね〜。システムクロック(水晶発振子なのかセラミック発振子なのか知りませんが)の精度が悪くて、記録したサンプル数が他機材よりも多くなってしまっているということです。

▼ついでに、EDIUS 上でのリップシンクの修正方法
頭位置を合わせる方法は割愛。時間経過につれてズレていくものを合わせる方法です。
タイムライン上でレコーダ音声のクリップを選択して [ALT] + [E] で呼び出す「時間エフェクト」の「速度」の「デュレーション」を変化させて追い込んでいきます。
今回の例では、DR-07mk2 の音声を 02:00:03;18 から 02:00:02;27 に縮めることで十分なレベルに修正されました。
やってみれば分かりますが、「速度」の「Rate」では超微調整ができないので「デュレーション」で調整するしかないです。

ちなみに、私が EDIUS上でズレを追い込むときの確認方法は聴感です(笑)
EDIUS は音声の波形が見えるまでに時間軸を拡大することが出来ないので、聴感で合わせるしかないのです。
まず、合わせたい音(撮影した映像に含まれている音)と、それに合わせる音(レコーダで録音した音)の音量が同じ程度になるように軽く調整します。 次に、両方の音声を同時に出力する状態にして再生し、ミックスされた音に、ディレイやフランジャーが掛かっているような違和感が一番小さくなる「デュレーション値」を、試行錯誤により探していきます。
リップシンクが完全に一致していなくても、映像と音だけを再生してみて違和感がなければ OK とします。

▼まとめ
FDR-AX700 のクロックを正とした前提での話ですが、
となりました。
参考になりましたでしょうか?(笑)

なお、各機材の発振子の個体差もあるでしょうから、全ての FDR-AX700 と H5 の組み合わせで、このような関係になるというワケじゃありませんので、念のため。


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