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イベントでんがな - 2008年05月

08-05-04(日) -01

ORC200 第12回ヴォーカルクイーンコンテスト 本選会

[出演] 本文参照
[会場] ORC200 オーク広場 特設ステージ
[時間] 12:32-16:48

●概要
ORC200(オークにひゃく)の ORC とは OSAKA RESORT CITY の略。いやぁ、ORC200 には数えきれないくらいイベントを観に行ってますが、その由来は今回初めて知りました(苦笑)
オフィス、ホテル、商業施設の合体した複合施設。詳細は Wikipedia でどうぞ(笑)

毎年 GWには「サンクスフェスタ」と題しさまざまなイベントを実施しており、その中でもメインとなるイベントが、このヴォーカルクイーンコンテスト。
今年で 12回目を数える歴史あるコンテストで、第1回のグランプリは、あの 大塚愛

前回までは、年齢によって「ティーンズ部門」と「レディース部門」に分けた 2部門制となっており、開催日も別なら入賞者も部門ごとに決めていましたが、今回から大きくリニューアル。
関西MUSIC DOMEチャンスの扉」とのコラボレーションにより、いままでの趣旨も残しつつ、インディーズ活動をしているアーティストに活躍の幅を広げるチャンスを提供するという趣旨も新たに加わり、優秀なオリジナル曲に贈られる「ベストソング賞」(副賞は a-nation 大阪会場出演オーディションのシード権)が設けられました。詳細は こちら

なお応募資格は、将来プロデビューを目指す 13歳から 25歳までの女性。

●規制関係
規制関係は、何もなし。
ただし、ゲストの Sky のみ、全ての撮影禁止。

●ヲタ動員
ヲタ客は 20名。

●進行
司会: かみじょうたけし(松竹芸能)、吉藤律子(よしふじ のりこ)

12:32 スタート。

審査員紹介。
・清水重樹 ‥ (株)ヤマハミュージックパブリッシング西日本グループ 大阪チームリーダー
・なかむらまさみ ‥ (株)ホリプロ 大阪支社
・納谷有可里 ‥ ラジオ大阪 編成部 番組ディレクター
・戸取隆昭 ‥ (株)関西音楽堂 代表取締役
・三谷桃子 ‥ 第5回ヴォーカルクイーンコンテスト ティーンズ部門 グランプリ受賞者
・歌川義章 ‥ ORC200店舗会 販促委員長

本選審査 (12:41-14:55)
一組の持ち時間はフルコーラスまで。
歌い終わると、その場で審査員からコメントをもらう。審査員からの質問は、音楽的に突っ込んだものが多い。

出場者リスト(決勝進出 15組)
No.名前(よみ、生年月日、在住)応募楽曲(オリジナル歌手)備考
1大河内美紗
(おおこうちみさ、1984-01-11生、神奈川県)
Find out! (オリジナル)ORC200常連(笑)
2杉島ひとみ
(すぎしまひとみ、1987-01-19生、大阪府)
tears (Fayray)2005年 ミスえびすばし
3佐藤愛
(さとうあい、1988-12-23生、京都府)
SPELL (オリジナル)アーティスト名:愛名
4林嘉恵
(はやしかえ、1987-10-08生、東京都)
ちゅら (オリジナル)
5高巣恵理子
(たかすえりこ、1987-11-13生、京都府)
River (オリジナル)アーティスト名:ERRY
6吉井香奈恵
(よしいかなえ、1993-04-08生、大阪府)
恋する気持ち (mihimaru GT)ESSEアカデミー リトルキャット
7北尾優佳
(きたおゆか、1990-06-30生、兵庫県)
孔雀 (オリジナル)
8田中裕美
(たなかゆみ、1986-02-05生、兵庫県)
サーチライター (オリジナル)
9黒田沙耶華
(くろださやか、1993-06-16生、奈良県)
愛してる (中島美嘉)元・ESSEアカデミー
10三木杏里
(みきあんり、1994-10-23生、大阪府)
Listen (Beyonce)リトルキャット MIKIミュージックサロン
11城戸楓花
(きどふうか、1991-08-09生、大阪府)
I LOVE YOU (尾崎豊)
12中島紗貴
(なかじまさき、1991-06-09生、大阪府)
キミのとなりで (BoA)HMS大阪校
13久保茜
(くぼあかね、1986-11-08生、兵庫県)
セカイ (オリジナル)
14加藤愛
(かとうめぐみ、1988-09-24生、東京都)
幸せ (オリジナル)
15FAFA
(ファーファ、大阪府)
  鶴山麗華(1984-11-13生)
  鶴山愛華(1987-05-21生)
If I ain't got you (Alicia Keys)姉妹ユニット

出場者 雑感

大河内美紗
ORC200 のオーディションに出るのは何度目?(苦笑)
もう完全にセミプロレベル。自分でアクションを起こして切り開いていけるのだから、コンテストに頼らなくても…と思う。

杉島ひとみ
ハスキーヴォイスが特徴。
メリハリがない。耳から入ってくる音も、目から入ってくる表情も、どちらも。
緊張しまくりなのか、歌の世界に入り込めていない感じが強く感じられた。

佐藤愛
セミプロレベル。
オリジナル曲なのに歌い込みが足りない感じ。
また、自分の歌声で一番魅力のあるところがあますところなく表現されている…という感じがしない。
KBS京都の「GO ON⇒」という番組に出演中。

林嘉恵
セミプロレベル。
メリハリはあるが、サビで歌声が崩れてしまうあたりは要改善。
いわゆる「不思議チャン」で独自の世界を持っている。
普段は東京で音楽活動をしている。モデルの仕事をしたこともあるとのこと。

高巣恵理子
丁寧に歌っているのは好印象だが、安定感に欠ける。
メリハリを付けるためか、サビの一部で声を張り上げているという感じで、曲想を表現できていない。
普段、ライブハウスなど音楽活動している。

吉井香奈恵
表情と曲想がミスマッチ。
そろそろ次のステップへ向けて、歌をうたうことの本質を勉強したほうがいい。

北尾優佳
ステージに出てきたときから、歌の世界に入っている。
感情系な表現は好みが分かれるところ。それ以上に、声質も好みが分かれるところ。

田中裕美
東京のプレアイドル田中裕美(たなかひろみ)とは同姓同名の別人29号です(笑)
いま流行りの Perfume に似た、いま風のピコピコサウンドなアレンジに、あざとさを感じる(笑)
無表情だったり生活に疲れた感じの表情は、歌の世界と完全にミスマッチ。
歌の世界をリスナーに伝える媒介である歌い手がこれでは、歌がスポイルされてしまう。
このコンテストへの出場は 3回目だそうな。

黒田沙耶華
ORC200で開催されている「ヴォーカルクイーンストリートライブ」にレギュラーで出演している彼女。
同じ曲をそのライブでも何度か歌っているが、そのライブのほうが感情表現は良かったと思う。
コンテストということで、きちっと歌わなくては…という意識が悪さをしていたのだろうか。

三木杏里
実力を出しきれていない感じ。音程も怪しかったし、歌の世界にも入り込めていなかった。
歌っている最中に意味もなく脇の方に視線を送るクセがあるようだが、歌に集中していないような印象を与えるので止めた方がいい。
歌い終わると、すぐさまスイッチが切り替わり笑顔になってありがとうございました、とするより、数秒間は歌の余韻をためて引っ張るほうが自然だと思う。

城戸楓花
右手の手振りが多すぎ、右手がしゃべりすぎ。これが歌に合っていない。普段は R&B系でも歌っているんでしょうか。
自然と出てくる動きではなくて、振付として考えたようなキビキビした動きで、ちょっと滑稽。
目がキレイ。目をうるうるさせながら歌われたら、かなりの説得力がありそう。

中島紗貴
HMS大阪校で、先日の東京オーディション(発表会)にも出場。
とにかく歌唱が安定していて、今回の出場者の中で一番のプロ的な歌唱。
このひとの芸風なのか不明だが、やや BoA っぽい発音。
マイクの距離で声量や抜け具合を調整し、歌の表情を曲想に合せたりとなかなかの技巧派。ヴォーカルの先生的。

久保茜
楽曲の完成度が高い。
ライブハウスで音楽活動をしている。

加藤愛
オケはサックスとピアノという Jazzy なもの。
アーティスト然とした存在感がある。
聞いているひとを引き込む歌。
ささやくようなところから張り上げるところまで、破綻もせずバランスが崩れることもなく、安心して聞いていられる。
「自分にとって歌とは、焚き火をするようなもの」とは、実に上手い表現。焚き火をしていると皆が暖を取りに集まってきたり、皆が持ってきたまきをくべて火を大きくしたりする、そんな音楽の形が好きなのだという。
もしかすると、歌を焚き火に例えることは彼女のオリジナルではないのかもしれないが、大事なことは、そんな表現がとっさに出てくるということ。つまり引き出しを多くする努力をしているということなんですな。既にネタは出尽くしていて、完全なオリジナルを産み出せる余地はなく、既存のモノをうまく組み合わせるセンスの勝負になっている。つまり引き出しの多さの勝負なのだな。
今年、日本縦断ツアーを計画しているそうな…といっても、かなり地道なものだそうだが(笑)

FAFA
モデルをやっていそうな雰囲気をまとった姉妹デュオ。aaa に居そうな雰囲気(笑)
歌って踊れる歌手を目指しているそうな。

歴代受賞者のミニライブ (14:57-15:40)

CooL 2 Impact
M1.Story (AI)
M2.Say the word (安室奈美恵)
M3.Precious (伊藤由奈)

CooL 2 Impact(クールインパクト)とは、河野真実(18)と河野真子(14)の実姉妹デュオ。
河野真実は本コンテスト第11回のグランプリとオーディエンス賞のダブル受賞者。
姉妹は ORC200で開催されている「ヴォーカルクイーンストリートライブ」にレギュラー出演中。
最近、河野姉妹からこのユニット名に改名、この日がこの名前で出る最初のステージだとか。
ちなみに、この名前でデビューが確定というわけではないらしい。
以前と比べると、ハモリを全面に押し出してきた。真子も独りよがりな歌い方から相手との調和をするように大きく変わってきた。
M1 は良かったが、M2 では結構粗が目だったのは解せないところ。彼女らのポテンシャルをすれば、さらりと歌ってしまえると思っていたのだが…。
M3は、昨年コンテストで入賞したときの歌唱曲。

三谷桃子
M1.コエヲキカセテ (SAKURA)
M2.(メモってません)
M3.(メモってません)

本コンテスト第5回のグランプリ受賞者。
さすが aaa 大阪校でヴォーカルの講師をしているだけはある。
メリハリはもちろん、曲想に合せた微妙な声のコントロールなど芸が細かい。声量もすごい。それらが、さらりと出てくるあたりにスゴサを感じる。

BabyBlack
M1.I'll be there (オリジナル)
M2.(?)
M3.SECRET SPACE (オリジナル)

BabyBlack(ベイビーブラック)は、山口富久美と三國里奈の 2人ユニット。
山口富久美は、本コンテスト第5回の準グランプリ受賞者。
このユニットも「ヴォーカルクイーンストリートライブ」にレギュラー出演中。
特にコメントなし(笑)

Sky ゲストライブ (15:42-16:13)
M1.カラフル (Sky wonderland のアカペラからスタート)
M2.風
M3.笑う街
M4.積み木

キャレス大阪校 出身の空さやか(1983-08-17生)と空まどか(1985-10-27生)の実姉妹デュオ。関西音楽堂 所属。

審査結果発表 (16:17-16:34)
審査員を代表してヤマハ清水氏から総評。
年齢も幅広く、オリジナルがあればカヴァーもあるはで、なかなかランキングを付けにくかったが、基本に忠実で表現力豊かな人が入賞しているハズとのこと。

特別賞 ‥ 副賞: 賞金 2万円
・吉井香奈恵
・三木杏里

オーディエンス賞 ‥ 副賞: ORC200ショッピング&グルメ券 1万円分
・田中裕美

審査員特別賞 ‥ 実力が拮抗していたため新設したそうで、アーティストとしての可能性を感じるひとに贈られるとのこと。
・佐藤愛

凖グランプリ ‥ 副賞: 賞金 5万円
・久保茜

ベストソング賞 ‥ 副賞: 賞金 10万円
今回から新たに設けられた賞で、優秀なオリジナル楽曲に贈られる。
副賞は賞金だけでなく、a-nation'08 大阪公演サブステージ最終ライブ審査出場権も与えられる。
・北尾優佳

グランプリ ‥ 副賞: 賞金 10万円
・加藤愛

グランプリとベストソング賞受賞者による再演 (16:34-16:48)
・孔雀 / 北尾優佳
・幸せ / 加藤愛

抽選会
オーディエンス賞受賞者に投票した人のなかから、5名に ORC200ショッピング&グルメ券の当たる抽選会を実施。

まとめ(笑)
グランプリよりもベストソング賞のほうがメリットが大きいという逆転現象が起きてますな(苦笑)
もちろん、「グランプリ」という栄誉は得られますけど、それは自己満足に過ぎないですし…。せめて、賞金だけでも差を付けるべきだったんじゃないですかねぇ…例えば 20万円とか。
ベストソング賞を獲った北尾優佳も、一番欲しかった賞がベストソング賞だったのでとても嬉しい…とコメントしていたように、既に音楽活動をしていて次のステップアップを狙っているインディーズアーティストにとっては、a-nation という大きなステージに出演できる可能性のほうが賞金より嬉しいのは自明なことですから、ベストソング賞に賞金はナシでも十分釣り合いは取れるんじゃないかと思ったりもします。

さて、全体を通して、バラードを選曲するひとが多く、実にメリハリに欠けるイベントでしたな。
オープンな会場で、一般通行人相手に行うイベントがこんな感じでいいんですかね〜と個人的には思いましたが、イベント性よりもコンテストの充実度を重視したということなのでしょう。

そうそう、客席に居た見ず知らずのおっちゃんが、出演者紹介のペラ紙に、彼の評価基準で歌の点数を付けていたのが印象的でした(笑)
紙には評価点を書く欄があるわけでもなければ、誰も点数を付けろなんて言ってないのに…。
オーディションを見ると歌の点数を付けたくなるなんて、「アイドル四季報」読者としか考えられませんな(爆)

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