キラキラスナイパー


Undown誌 015号より

もう少しでなりそうだったよね、アントニオ・デビルに

京都女子大学の軽音部で結成、平均身長150cm強の女の子4人組キラキラ★スナイパー。本誌 Vol.11 でプロフィールを紹介し、Vol.13 でライブレビュー、そして遂に今月号はインタビューで登場である。このバンドは 97年12月現在で未だリリースされた音源も無く、集客も20人を超えるかどうかというところだ。端的に言って知名度ゼロである。なのに見てくれ、中央の写真を。京都嵐山ロケの撮り下ろしだ。わははは、どうかしている。でも僕達は本気なのだ。我が Undown編集部は、編集長 kagemaru 以下一丸となって徹底的にキラキラを押す構えなのである。ゾンビーズ、少年ナイフ、クーラ・シェイカーを吸収して、食べ物をテーマにしたオリジナル曲として吐き出すその痛快な天然ぶり、とくに味わってもらいたい。ちなみにこのインタビューは "ベティーが一人だけ電車に乗り遅れた" という理由でスタートが 30分遅れた。遅刻は別に構わない。しかしなんなんだよ、その理由は。

●えー、とりあえず今回のインタビューは、1月配布号と 2月配布号に連続で載せようと思ってます
全員「(パチパチパチと手を叩きながら)わー、すごーい、おめでとう、あははは、ありがとうございますー(笑)」
●さて、何聞きましょうね、どうしましょう、結成からいきましょうか?
マリリン「(97年)3月の10日です」
●(笑) そんな喋り方しても雑誌じゃ分かりませんよ
セレナ「なんか気取り屋さん」
マリリン「ちょっと今、気取った」
●…。でも、よく覚えてますね。キラキラ★スナイパーっていうバンド名は?
セレナ「初め "なんちゃらパー" っていうの可愛いなって言ってて、それから "あ、なんとかスナイパーがいい" って言って、でもその上が決まってなくて、それで少年ナイフのライブの時に "みんなで可愛くお化粧して行こう" って、髪とか顔にキラキラするのを付けて行ったんですけど、その時 "キラキラ★スナイパーは?" って言ったら…」
全員「いいよー、キラキラ★スナイパーいいよー」
マリリン「でも、それ決まるまでいろいろあったよね」
セレナ&マリリン「アントニオ・デビル!!」
全員「きゃははは」
●ちょっと待って待って待って。何?
マリリン「アントニオ・デビル。私ら全員小さいから、可愛い名前だと面白くないから、もっと小さくても強そうな名前」
セレナ「でも、もう少しでなりそうだったよね、アントニオ・デビルに」
●危ないな
マリリン「他にもブラックキャットとか」
●族やな、それは
全員「きゃははは」

(この後、昔付けたバンド名で 20分は話を転がす。キリがないので出てきたバンド名だけ書いておきます。ツイスト・バービー〜ツイスト・デビル〜電気キャンディー〜キューティー・ハニー〜クレイジー・セクシー・クール〜ブルーベリー・キッズ)

●それから 4人にはそれぞれ芸名というかステージネームがあるわけですけど
ベティ「二人(マリリン&セレナ)が考えてくれた」
●(笑) あっ、勝手に付けられてるんや
ベティ&ビビアン「付けられた(笑)」
●どういう事よ、それは
マリリン「マリリンは元からマリリンだったの」
●ちょっとごめん、もう俺そこから分からんねんけど
マリリン「私は昔からマリリンって名乗ってたね。クレイジー・セクシー・クール時代から」
●それ聞いて何か思わへんかった?、"何を言うてんねや"、と
ビビアン「密かには思ってた(笑)」
マリリン「(笑) えー、そーなん?」
●いや、そらそうや。"マリリンて、君どういうことや"、と
マリリン「で、彼女(セレナ)はエリザベスだったんですよー、それは私がつけたんですよ」
●せやけど変ってもうてるやん、今
セレナ「でも私はセレナっていう名前が良くて、鳥羽水族館のジュゴンの名前がセレナで、すごいカッコいい名前だなと思って、で、"私はセレナって名前にしたいんだよ" って」
●直訴したんや。ほんであとの二人は
マリリン「ビビアンは、実は少年ジャンプで "魔女のビビアン" っていう連載をやってて…」
●ちょっと待って、それ知ってた?
ビビアン「(笑いながら首を振る)」
●悪いで。めっちゃ隠してるやん
セレナ「(笑) でもビビアン・リーのビビアンだって言ってなかったー」
ベティ「(笑) それは聞いたよー」
●わるー、めっちゃ騙してるやんか、マリリン
マリリン「(笑) あとベティは私のイメージだと赤ちゃんって感じで、それでベティちゃん」
ベティ「(笑) 昨日も知らないおじさんに声かけられて、"お嬢ちゃん、あれだね、赤ちゃんみたいに可愛いね" って言われて。みんなに言われてるよー」
●おいおい。それで実際名前付けられた方は気にいってんの?
ビビアン「(笑) 今はね」
マリリン&セレナ「(笑) えー、そうだったんだー」
ビビアン「(笑) 初めは名前付ける事自体に抵抗があったから」
●いや、そらそやで。ベティはどうなん?
ベティ「別に最初は何とも思わなかった。でも今は、私ベティで良かったよー(笑)」
●…。

〜そしてこの支離滅裂インタビューは次号へと続くのであった〜

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