BBRK 09-11-01


AT9940 感度高すぎ(苦笑)  

[分類] ビデコ(笑)

更なる音質向上を目指すべく、2008年11月に発売された オーディオテクニカ のマイク AT9940 を購入した…というのは、BBRK では既報のとおり…じゃなかったですね(笑)

ある程度使い込んでからレビューでも書くかな〜と思っていたんですが、結局こんな形で記事を書くことになってしまいました(笑)

購入の動機は、いままで使ってきた SONY ECM-MSD1 はあまり低音が伸びなくて空気感が出ないので、ASH の発表会までには f特(周波数特性)のいいものを買おうと前々から思っていたんですね。
で、いろいろと調べた結果、AT9940 が良さそうだということでこれに決定。

8/16 に購入して、今日までいろいろと撮影するのに使ってきましたが、分かったことは、AT9940 は意外と使いこなしが難しいということ(苦笑)
…って、感度が高いので歪みやすいというだけの話なんですが(笑)

Panasonic AG-DVC30 というカメラで撮影するときに使っていますが、撮ったものを後でチェックしてみると、結構な頻度で音が歪んでいるんですね。特に高音の成分が強い部分で。
音に無頓着じゃない私としては、これはもぅ大問題なんです(苦笑)

歪んでいるときにカメラの録音レベルメーターは振りきれていなかったことや、敢えて録音レベルをかなり小さめに設定しても同様に歪むということを考えると、どうやら、カメラのマイクアンプの入力段で歪んでいるようです。マイクの出力レベルが大きすぎるということですな。
マイクに出力レベルを調整する機能はないので、対策としてはマイクとカメラの間にアッテネータをかますしかありません。

では、AT9940 はかなり感度が高く出力もかなり大きいというのは間違いなさそうですが、どのくらい ECM-MSD1 と違うのでしょうか?
調べてみたのですが、ECM-MSD1 の感度は公表されていないので、カタログスペックからは何dBの差があるのかは分かりませんでした。

分からないなら測ってしまえ〜!! とばかりに、パソコンで測ってみました。
使用したソフトは WaveGeneWaveSpectra です。
WaveGene で 1kHzの正弦波を発生させて PC のスピーカーから出し、それをマイクで拾って PC に取り込み、WaveSpectra でレベルを読み取るということを両マイクで行い、レベル差を計算しました。
スピーカーは BOSE のパワードスピーカー MEDIA MATE SERIES II という、やたら低音が豊かなスピーカーですが、1kHzを比較するだけなので問題ないでしょう。そもそも知りたいのは相対値なので、f特のフラットさは無関係ですね。

実験結果は、なんと 8.8dB。
AT9940 は ECM-MSD1 よりも約 9dB も感度が高いというわけです。
さすがに 9dB も違えばいろいろ問題が出てきますわな。

でもって、石村(石丸) 氏オススメのヤフオクで手作り品を出品しているひとからアッテネータを購入。
上記のソフトを使って同様に測定したところ、減衰率は 19.5dB。設計通りの値で問題ナシです。

さらに音質の変化がどうなるかチェックしてみたくて、WaveGene でピンクノイズを発生させ、「素のAT9940」と「AT9940 + アッテネータ」の音の違いを耳で比較してみたところ、なんと、アッテネータ付きのほうが高域が持ち上がるような感じになるんですね〜。
まぁ、多少の影響はあるかなぁと思っていたのですが、結構顕著な違いに焦りを感じました(苦笑)
で、興味本位に f特を測ってみました(笑)
そのグラフが これ です。赤が素で青がアッテネータ付です。
注意しないといけないのは、あくまで相対的な差を見るだけにしか使えないということです。
音を出すスピーカ側がフラットであるという保証は全くありませんからね(苦笑)
このグラフを見る感じでは 20dB のゲイン差しかないように見えるので、Photoshop で編集して波形を重ね合わせてみたのが これ です。
確かに、青のほうが高域のレスポンスが高いことが分かります。
なお、高域がこんなにうねるのは、スピーカーのせいなのか、ウィンドジャマーのせいなのか、スピーカーとマイクの位置関係のせいなのかは分かりません(調査してません)。

まぁ、f特より歪まないことのほうが重要なので、アッテネータを使って収録していこうとは思っていますが…。

参考までに、これ は 同じ条件で測定した ECM-MSD1 の f特です。
AT9940のほうが低域のレスポンスがいいことは、このグラフからもわかりますね。
…って、2つのグラフを 1枚に重ねてみないと分かりにくいかもしれませんが。

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09-11-07 追記

フィールドテストということで、サンストリート亀戸 で 13:00 からの「三大学ビッグバンドコンサート」を激録(笑)

結果としては、大失敗(苦笑)
アッテネータを使ってもまだ歪みが取れないというのではなくて、アッテネータを使わなくても歪まないので効果確認が出来ない…というオチです(大苦笑)

このイベントは基本生音で、ステージセンターに設置してあるソロ演奏用の 2本のマイクの音だけが PAから流れるので、音圧はそれほど高くなかったようです。
生音であろうということは予想していましたが、ビッグバンドで木管楽器が一斉に吹いてる時の音はいいサンプルになるんじゃないかと思ったいましたが甘かったです(笑)
女の子の高域の声にリバーブが掛かっているような音でないと、確認できないっぽいですなぁ。

ちなみに、コンサート自体は楽しめました(笑)
ご近所の初老なお客さんでいっぱいだったのにはビックリ。
もうちょっとスタンダードな曲をやっても良かったんじゃないのかな〜とか。


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