BBRK 11-04-11


GV-D4VR は録画音声に DC成分が載るんですけど(苦笑)  

[分類] 映像編集系

基本、スルー推奨(苦笑)

D4までの素材ならコピー禁止でもなんでも MPEG にキャプチャー出来てしまう万能選手 GV-D4VR ですが(笑)、どうやら音声に DC成分が載ってしまうという弱点があるようです。
音声の回路設計がイマイチなんでしょうねぇ…(苦笑)

試しに音声無音で録画し、録画映像から音声のみ取り出して Sound Engine で開いてみると、Lch には約 -31dB、Rch には約 -32dBの DC が載ってましたです、ハイ(苦笑)

DCなので耳には聞こえませんので普段は気になりませんが、編集すると問題が出ます。
カットしてつないだりすると、その部分に「プチッ音」が入ってしまうんですな。
特に静かなシーンでは非常に気になります。

さて、ここのところ人知れず研究しているのが(笑)、HDTVで撮影したものを、いかに短時間で DVD化するかということなんですな。
HDTV(ハイビジョン)で撮影した素材のエンコード時間短縮のために、ビデオカメラ側でダウンコンバートして SDTV(標準解像度)映像として出力し、それを GV-D4VR を使って PCに取り込み編集して DVDを作る…というワークフローで DVDを制作してみたのですが、そのときに音声の異常に気が付きました。

EDIUS Neo 2 Booster で編集していたのですが、無音なところでも音声レベルメーターが結構なレベルで振れていて、てっきりビデオカメラ側から出ている音にハムノイズが載っているのかと思っていたんですな。
でもよくよく調べていくと、問題があるのはビデオカメラ側じゃなくてキャプチャー側で、さらにハムノイズじゃなくて DC重畳だったということがわかりました。

切った貼ったの編集をすると「プチッ音」が入りますが、音声をクロスフェードでつなげば消えます。
でも編集箇所が多いと面倒ですし、できれば音声から DC成分は除去したいですよね。
そんなときには、EDIUS 内蔵のローカットフィルターを使えばいいのです。

GV-D4VR で取り込んだ MPEG の音声に対してローカット(ハイパス)フィルターを掛けて Canopus-HQ で出力しておきます。それを素材として編集すれば OK です。
編集前にレンダリングする時間が余計に必要になりますが、EDIUS はこの手順でやらないとクリップをつないだ部分に「プチッ音」が入ってしまうんですな。
おそらく内部的に、音声フィルター処理はクリップ処理後に掛けているんでしょうね。

具体的な手順は以下のような感じ。

  1. 取り込んだ素材を EDIUS のタイムラインに貼り付ける。
    なお、貼り付ける前に拡張子を MPG にしないと EDIUS に認識されません。
  2. オーディオフィルタ→ハイパスフィルタと選び、クリップ全体にフィルタを掛ける。
    ハイパスフィルタの設定を開き、カットオフ周波数を 50Hz にする。
    ついでに、グラフィックイコライザなどで音のバランスを調整してもいいでしょう。
  3. タイムライン全体をファイルとして書き出す。Canopus-HQ など。
  4. 書き出したファイルを使って編集を行う。
上記処理後の映像ファイルの音声のみを取り出して Sound Engine で開いてみたら、見事に DC成分が無くなっていました。この方法で十分効果があります。

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